Instagram運用

インスタ共同投稿のやり方|招待・承認・できない原因と企業の注意点

インスタ共同投稿のやり方|招待・承認・できない原因と企業の注意点

インスタの共同投稿を公開する直前になって、「どちらが投稿者になるのか」「承認後に修正できるのか」「成果は誰の実績として扱うのか」で止まる企業は少なくありません。操作は数分で終わりますが、元投稿者のアカウントに投稿の管理権限が集まるため、先に役割と権利を決めないと公開後の削除や広告転用で揉めます。この記事では、招待手順だけでなく、企業間・インフルエンサー施策で公開前に合意すべき項目まで整理します。

先に決める3点
元投稿者、公開日時、素材の利用範囲を先に決めます。共同投稿は「同じ画像を2社が別々に投稿する方法」ではなく、1つの投稿を共同著者として表示する機能です。
目次

インスタ共同投稿は「誰を元投稿者にするか」から決める

Instagramの共同投稿(コラボ投稿)は、元投稿者が別アカウントを共同投稿者として招待し、相手が承認すると双方のプロフィールに同じ投稿が表示される仕組みです。投稿のヘッダーには両方のアカウントが表示され、フィードでは双方のフォロワーへ配信されます。

ただし、Instagram公式ヘルプでは、元投稿者が投稿の主要な管理者であり、元投稿者が削除すると共同投稿者側からも消えることが案内されています。キャンペーン主催者、制作費を負担した企業、フォロワー数が多い側だけで決めず、公開後の管理責任を持てるアカウントを元投稿者にします。

判断項目 元投稿者に向く側 決めない場合のリスク
投稿の保管 施策終了後も投稿を残す責任を持つ側 退任・削除で双方から投稿が消える
コメント対応 問い合わせや批判へ回答できる側 返信方針が揃わず放置される
表現の最終承認 商品・サービス情報の正確性を担保できる側 価格や条件の誤りを修正できない
広告への利用 広告主・権利処理の主体になる側 二次利用の許諾範囲でもめる

魚見の実務判断では、認知を広げるだけの単発企画なら影響力より管理責任を優先します。元投稿者が投稿を消した場合、共同投稿者側だけ残すことはできないためです。

共同投稿・タグ付け・タイアップ投稿は役割が違う

共同投稿は、1つの投稿を複数アカウントのプロフィールに表示し、双方のフォロワーへ届けたいときに使います。名前を紹介するだけならタグ付け、報酬や商品の提供を伴うブランド案件ならタイアップ投稿の表示も検討します。似た機能を混同すると、共同投稿にしたのに権利やPR表示が決まっていない、という事故が起きます。

方法 表示と配信 向いている場面 企業側の確認
共同投稿 承認後、双方のプロフィールに同じ投稿を表示 企業間企画、店舗と本部、ブランドと出演者 元投稿者、公開期間、修正・削除責任
タグ付け 投稿内で相手を示す。相手側への掲載とは別 出演者、商品提供元、撮影場所の紹介 タグ付け許可、表記、リンク先
タイアップ投稿 ブランドとの関係を示す表示を付ける 報酬・商品提供を伴うPR 広告利用、PR表示、契約条件

Metaは共同投稿について、招待されたアカウントが承認すると双方のフォロワーに届き、双方のプロフィールグリッドに表示される仕組みとして案内しています。ブランド案件では、共同投稿を選ぶことと、広告・タイアップ表示を適切に行うことを分けて判断してください。

インスタ共同投稿を事前合意から効果測定まで進める4段階の図
インスタ共同投稿を事前合意から効果測定まで進める4段階の図
魚見の実務判断:共同投稿は「露出を増やすボタン」ではありません。公開後に訂正や削除が必要になったとき、意思決定できる側を元投稿者にします。フォロワー数だけで元投稿者を決める必要はありません。

公開前の役割や権利範囲を社内だけで決めきれない場合は、投稿案、相手アカウント、遷移先を一緒に確認すると手戻りを減らせます。

Instagram共同投稿の運用設計を相談する

インスタ共同投稿における元投稿者と共同投稿者の権限差
インスタ共同投稿における元投稿者と共同投稿者の権限差

失敗例:承認後に原稿修正を頼めばよいと考えた

店舗と本部の共同投稿で、本部が公開直前に価格表記の誤りへ気づいたものの、元投稿者の店舗担当者と連絡が取れず、公開延期になった例があります。修正方法だけを知っていても、権限を持つ人が不在なら運用は止まります。

修正案:元投稿者、最終承認者、緊急連絡先、公開中止の判断者を1行の運用メモに残します。担当者の端末だけに判断材料を置かないことが重要です。

インスタ共同投稿のやり方|フィードとリールの招待手順

共同投稿者の招待は、通常のフィード投稿またはリール投稿を作る途中で行います。アプリの表示名は更新で変わることがありますが、基本は「タグ付け」から共同投稿者を招待する流れです。

  1. 画像または動画を選び、編集とキャプション入力まで進める
  2. 投稿設定で「人物をタグ付け」を開く
  3. 「共同投稿者を招待」を選ぶ
  4. 相手の正しいユーザーネームを検索して選択する
  5. 公開日時、キャプション、タグ、権利表記を再確認する
  6. 投稿をシェアし、相手へ承認依頼が届いたことを別経路でも連絡する
公開前の実務ポイント:Instagram上の招待だけで進行完了にしません。担当者の休暇や通知の見落としがあるため、メールやチャットで「投稿URL・承認期限・修正連絡先」を共有します。

フィード投稿で共同投稿する場合

商品画像、イベント告知、企業間コラボのように情報を残したい施策に向きます。1枚目のロゴ配置、価格、期間、注記が双方のプロフィールで違和感なく見えるかを確認してください。片方のアカウントだけで意味が通じる書き方は避けます。

リールで共同投稿する場合

視聴維持を優先しつつ、冒頭で誰と何を共同企画したか分かるようにします。出演者の肖像、音源、店舗内撮影、商品の効能表現は、公開先が増えるほど確認範囲も広がります。リール制作の基本はインスタリールの撮影・編集・分析手順も参照してください。

PCで準備するときは、原稿作成と最終操作を分ける

画像の確認、キャプションの共同編集、法務確認はPCで行うと効率的です。一方、共同投稿者の招待表示はアカウントや画面更新によって差が出ることがあります。企業運用では、PCで素材と承認記録を整え、公開担当者が最新のInstagramアプリで招待先と表示を最終確認する流れが安定します。

PCでボタンが見当たらないからといって、同じ投稿を2社が別々に公開する必要はありません。まず投稿形式、アプリ更新、公開範囲、招待先のユーザー名を確認し、それでも使えない場合だけタグ付けや別投稿へ切り替えます。

共同投稿に招待された側が承認・辞退するときの確認

招待された側は、通知またはDMから投稿内容を確認し、承認または辞退します。承認前に見るべきなのは見た目だけではありません。自社プロフィールへ掲載してよい期間、コメントへの担当、事実関係、広告・景品表示、権利表記まで確認します。

承認前チェック

  • 自社名・商品名・価格・開催期間が正しい
  • 自社のフォロワーに見せても文脈が通じる
  • 人物・音源・画像・施設の利用許諾がある
  • PRや広告である場合の表示方針が決まっている
  • コメントとDMの一次対応者が決まっている
  • 終了後に投稿を残す期間が決まっている
  • 広告・LP・他媒体への二次利用範囲が決まっている
  • 炎上や誤記が起きた際の連絡先が共有されている

共同投稿者はコラボから離脱できますが、元投稿そのものを管理する立場ではありません。「あとから外せるから」と曖昧な状態で承認せず、修正が必要なら承認前に戻します。

共同投稿できない・招待が表示されないときの原因

招待ボタンが見つからない場合、すぐに障害と決めつけず、アカウント、アプリ、投稿形式、相手との状態を順に確認します。

症状 確認すること 対処
共同投稿者を招待できない アプリの更新、対象投稿形式、アカウント状態 最新版へ更新し、新規投稿画面からやり直す
相手を検索しても出ない ユーザーネーム、ブロック、タグ付け設定 プロフィールURLを別経路で確認する
相手側に通知がない DMリクエスト、通知設定、別アカウントへのログイン 投稿URLと承認依頼を業務連絡で送る
承認後に片方へ表示されない 承認状態、通信、プロフィール表示 再起動後も続く場合はアプリから問題報告する
広告に使えない 共同投稿と広告・ブランドコンテンツの要件 広告設定と権利許諾を別途確認する

企業アカウントでは、担当者個人の端末だけで復旧を試さず、画面・時刻・アカウントを記録します。意図しない削除や重複投稿を防げます。

企業・インフルエンサーの共同投稿で合意する7項目

共同投稿は操作機能であり、契約や許諾を代替しません。特に有償のインフルエンサー施策では、投稿作業だけでなく、成果物の利用範囲と削除条件を書面でそろえます。

  1. 元投稿者:誰が投稿を作成・維持するか
  2. 公開日時:承認期限、公開時刻、延期判断
  3. 掲載期間:削除可能日と最低掲載期間
  4. 修正回数:台本、初稿、公開後訂正の扱い
  5. 権利:肖像、音源、画像、ロゴ、投稿データの利用
  6. 二次利用:広告、LP、店頭、他SNSへの転用
  7. レポート:共有する指標、画面、提出時期

フォロワー数だけで相手を選ばなくてよい点も重要です。対象顧客との一致、平均再生、コメントの質、過去のPR表記、ブランドとの相性を見ます。共同投稿の目的が新規認知なのか、商品理解なのか、来店なのかで相手は変わります。

PR表記・著作権・二次利用は公開前に別々に確認する

共同投稿として表示されることは、広告での二次利用や、画像・音源を自由に転用できることを意味しません。消費者庁は、広告であることが一般消費者に分かりにくい表示を景品表示法上のステルスマーケティング規制の対象として説明しています。報酬、無償提供、依頼関係がある場合は、投稿全体から関係性が明瞭に分かる表記を確認します。

また、写真、動画、音源、ロゴ、出演者の肖像について、共同投稿の掲載許可と広告・LP・別SNSへの転用許可を分けて記録します。Metaの著作権案内も、投稿者が他者の知的財産権を侵害しないコンテンツを投稿するよう求めています。契約書が大がかりになる場合でも、素材ごとの権利者、利用媒体、期間、加工の可否だけは曖昧にしないでください。

機能利用は無料でも、制作と管理には費用がかかる

共同投稿機能そのものに追加料金はありません。ただし企業案件では、撮影・編集、出演料、インフルエンサーへの報酬、投稿管理、広告への二次利用、レポート作成に費用や工数が発生します。小規模な店舗間企画なら既存素材と社内確認で始められますが、PR案件や広告転用を伴う場合は、投稿本数より権利範囲と確認人数が費用を左右します。

やらなくてよいこと:共同投稿のたびに大規模なキャンペーン設計を作る必要はありません。目的がプロフィール認知なら、1本の投稿、1つの遷移先、3つの指標に絞った方が改善しやすくなります。

共同投稿の効果はリーチ・保存・遷移を分けて測る

共同投稿では双方のフォロワーへ届くため、通常投稿よりリーチが増える可能性があります。ただしリーチ増加だけでは、相手のフォロワーが自社へ関心を持ったか判断できません。

目的 主指標 判断ラインの例
新規認知 非フォロワーリーチ、再生、プロフィールアクセス 通常投稿との同条件比較で増加したか
商品理解 保存、コメント内容、カルーセル到達 価格・使い方への具体的反応があるか
販売・予約 リンククリック、クーポン利用、予約 投稿固有の識別方法で計測できたか
採用・企業理解 採用ページ遷移、質問DM、説明会予約 応募前の質問が具体化したか

実施前7日と実施後7日でプロフィールアクセス、フォロー、リンククリックを比較し、共同投稿そのものの反応とアカウント全体の波及を分けます。インサイトの指標定義はインスタインサイトの見方で確認できます。

インスタ共同投稿の認知・関心・行動を分けて評価するKPI図
インスタ共同投稿の認知・関心・行動を分けて評価するKPI図

通常投稿と同じ条件で比較する

公開後7日間を、同じ曜日・近い投稿形式・近いテーマの通常投稿と比較します。新規認知が目的なら非フォロワーリーチ、検討促進なら保存率とプロフィールアクセス率、販売・採用ならリンククリックや応募到達を主指標にします。共同投稿だけ再生数が増えても、目的に近い行動が増えていなければ継続理由にはなりません。

判断ラインは公開前に決めます。例えば「非フォロワーリーチが通常投稿比で増え、プロフィールアクセス率が低下していない」「保存率は横ばいでも商品ページクリックが増えた」のように、認知と行動を組み合わせます。数字が弱い場合は機能をやめる前に、相手アカウントとの読者の重なり、1枚目の訴求、プロフィール導線を見直します。

企業で使いやすい共同投稿の企画パターン

メーカーと販売店

商品の特徴をメーカーが説明し、売場・購入方法を販売店が補います。共同投稿だけで完結させず、在庫や取扱店舗の更新先をキャプションに明記します。

施設と出店者

イベント全体の魅力と個別店舗の見どころを一つの投稿にまとめます。地図、開催時間、雨天時対応など、来場判断に必要な情報を優先します。

企業とインフルエンサー

知名度の借用ではなく、実際の利用場面や比較基準を本人の言葉で伝えます。企業が用意した定型文だけでは、共同投稿にする意味が薄くなります。

本社と採用・店舗アカウント

ブランドの信頼と現場の具体性をつなげます。採用なら仕事内容、店舗なら地域情報など、各アカウントをフォローする理由が残る企画にします。

よくある質問

投稿後に共同投稿者を追加できますか?

公式ヘルプでは元投稿者が共同投稿者を追加・削除できると案内されています。ただしアカウントやアプリの状態で表示が異なる場合があるため、公開前設定を基本にします。

共同投稿者が投稿を削除できますか?

共同投稿者はコラボから離脱できますが、元投稿を管理するのは元投稿者です。元投稿者が削除すると共同投稿者側からも消えます。

非公開アカウントとも共同投稿できますか?

元投稿者が公開アカウントであれば、公開・非公開の相手を招待できると公式案内にあります。表示範囲は元投稿者の設定に影響されます。

共同投稿とタグ付けは何が違いますか?

タグ付けは投稿内で相手を示しますが、共同投稿は承認後に共同著者として双方のプロフィールへ表示されます。

費用はかかりますか?

Instagramの機能利用自体とは別に、撮影・制作・インフルエンサー報酬・広告転用・運用支援の費用が発生します。作業範囲を分けて見積もります。

共同投稿を広告にできますか?

共同投稿の公開と広告配信は別の要件があります。ブランドコンテンツ、広告権限、素材の二次利用許諾を確認してください。

最初に試すなら何を投稿すべきですか?

期限の短い大型キャンペーンではなく、企業間の対談、店舗紹介、共同商品の使い方など、誤りがあっても修正判断しやすい企画から始めます。

公式情報:Meta「コラボ機能」消費者庁「ステルスマーケティングQ&A」Meta著作権ヘルプ。画面や機能は更新されるため、公開時点のアプリ表示と公式案内を併せて確認してください。

企業間・インフルエンサーとの共同投稿を設計したい場合

相手選定、投稿企画、権利確認、インサイト評価を一つの進行表にすると、公開直前の手戻りを減らせます。SNS運用研究所では、共同投稿単体ではなく、プロフィールと問い合わせ導線まで含めて整理します。

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監修者

魚見幸司

保有認定証:Google AI プロフェッショナル認定証

SEO、Web広告、SNS運用、LINE運用、LP制作、アクセス解析、コンテンツマーケティングの実務に携わる。広告代理店で当時最年少マーケティング事業部長、グローバルマーケティング会社CMOを経験。キーワード設計、記事構成、広告運用、LP改善、生成AI導入体制づくりまで、戦略と運用の両面から監修しています。

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