インスタ共同投稿のやり方|招待・承認・できない原因と企業の注意点

インスタの共同投稿を公開する直前になって、「どちらが投稿者になるのか」「承認後に修正できるのか」「成果は誰の実績として扱うのか」で止まる企業は少なくありません。操作は数分で終わりますが、元投稿者のアカウントに投稿の管理権限が集まるため、先に役割と権利を決めないと公開後の削除や広告転用で揉めます。この記事では、招待手順だけでなく、企業間・インフルエンサー施策で公開前に合意すべき項目まで整理します。
元投稿者、公開日時、素材の利用範囲を先に決めます。共同投稿は「同じ画像を2社が別々に投稿する方法」ではなく、1つの投稿を共同著者として表示する機能です。
目次
インスタ共同投稿は「誰を元投稿者にするか」から決める
Instagramの共同投稿(コラボ投稿)は、元投稿者が別アカウントを共同投稿者として招待し、相手が承認すると双方のプロフィールに同じ投稿が表示される仕組みです。投稿のヘッダーには両方のアカウントが表示され、フィードでは双方のフォロワーへ配信されます。
ただし、Instagram公式ヘルプでは、元投稿者が投稿の主要な管理者であり、元投稿者が削除すると共同投稿者側からも消えることが案内されています。キャンペーン主催者、制作費を負担した企業、フォロワー数が多い側だけで決めず、公開後の管理責任を持てるアカウントを元投稿者にします。
| 判断項目 | 元投稿者に向く側 | 決めない場合のリスク |
|---|---|---|
| 投稿の保管 | 施策終了後も投稿を残す責任を持つ側 | 退任・削除で双方から投稿が消える |
| コメント対応 | 問い合わせや批判へ回答できる側 | 返信方針が揃わず放置される |
| 表現の最終承認 | 商品・サービス情報の正確性を担保できる側 | 価格や条件の誤りを修正できない |
| 広告への利用 | 広告主・権利処理の主体になる側 | 二次利用の許諾範囲でもめる |
魚見の実務判断では、認知を広げるだけの単発企画なら影響力より管理責任を優先します。元投稿者が投稿を消した場合、共同投稿者側だけ残すことはできないためです。
インスタ共同投稿のやり方|フィードとリールの招待手順
共同投稿者の招待は、通常のフィード投稿またはリール投稿を作る途中で行います。アプリの表示名は更新で変わることがありますが、基本は「タグ付け」から共同投稿者を招待する流れです。
- 画像または動画を選び、編集とキャプション入力まで進める
- 投稿設定で「人物をタグ付け」を開く
- 「共同投稿者を招待」を選ぶ
- 相手の正しいユーザーネームを検索して選択する
- 公開日時、キャプション、タグ、権利表記を再確認する
- 投稿をシェアし、相手へ承認依頼が届いたことを別経路でも連絡する
フィード投稿で共同投稿する場合
商品画像、イベント告知、企業間コラボのように情報を残したい施策に向きます。1枚目のロゴ配置、価格、期間、注記が双方のプロフィールで違和感なく見えるかを確認してください。片方のアカウントだけで意味が通じる書き方は避けます。
リールで共同投稿する場合
視聴維持を優先しつつ、冒頭で誰と何を共同企画したか分かるようにします。出演者の肖像、音源、店舗内撮影、商品の効能表現は、公開先が増えるほど確認範囲も広がります。リール制作の基本はインスタリールの撮影・編集・分析手順も参照してください。
共同投稿に招待された側が承認・辞退するときの確認
招待された側は、通知またはDMから投稿内容を確認し、承認または辞退します。承認前に見るべきなのは見た目だけではありません。自社プロフィールへ掲載してよい期間、コメントへの担当、事実関係、広告・景品表示、権利表記まで確認します。
- 自社名・商品名・価格・開催期間が正しい
- 自社のフォロワーに見せても文脈が通じる
- 人物・音源・画像・施設の利用許諾がある
- PRや広告である場合の表示方針が決まっている
- コメントとDMの一次対応者が決まっている
- 終了後に投稿を残す期間が決まっている
- 広告・LP・他媒体への二次利用範囲が決まっている
- 炎上や誤記が起きた際の連絡先が共有されている
共同投稿者はコラボから離脱できますが、元投稿そのものを管理する立場ではありません。「あとから外せるから」と曖昧な状態で承認せず、修正が必要なら承認前に戻します。
共同投稿できない・招待が表示されないときの原因
招待ボタンが見つからない場合、すぐに障害と決めつけず、アカウント、アプリ、投稿形式、相手との状態を順に確認します。
| 症状 | 確認すること | 対処 |
|---|---|---|
| 共同投稿者を招待できない | アプリの更新、対象投稿形式、アカウント状態 | 最新版へ更新し、新規投稿画面からやり直す |
| 相手を検索しても出ない | ユーザーネーム、ブロック、タグ付け設定 | プロフィールURLを別経路で確認する |
| 相手側に通知がない | DMリクエスト、通知設定、別アカウントへのログイン | 投稿URLと承認依頼を業務連絡で送る |
| 承認後に片方へ表示されない | 承認状態、通信、プロフィール表示 | 再起動後も続く場合はアプリから問題報告する |
| 広告に使えない | 共同投稿と広告・ブランドコンテンツの要件 | 広告設定と権利許諾を別途確認する |
企業アカウントでは、担当者個人の端末だけで復旧を試さず、画面・時刻・アカウントを記録します。意図しない削除や重複投稿を防げます。
企業・インフルエンサーの共同投稿で合意する7項目
共同投稿は操作機能であり、契約や許諾を代替しません。特に有償のインフルエンサー施策では、投稿作業だけでなく、成果物の利用範囲と削除条件を書面でそろえます。
- 元投稿者:誰が投稿を作成・維持するか
- 公開日時:承認期限、公開時刻、延期判断
- 掲載期間:削除可能日と最低掲載期間
- 修正回数:台本、初稿、公開後訂正の扱い
- 権利:肖像、音源、画像、ロゴ、投稿データの利用
- 二次利用:広告、LP、店頭、他SNSへの転用
- レポート:共有する指標、画面、提出時期
フォロワー数だけで相手を選ばなくてよい点も重要です。対象顧客との一致、平均再生、コメントの質、過去のPR表記、ブランドとの相性を見ます。共同投稿の目的が新規認知なのか、商品理解なのか、来店なのかで相手は変わります。
共同投稿の効果はリーチ・保存・遷移を分けて測る
共同投稿では双方のフォロワーへ届くため、通常投稿よりリーチが増える可能性があります。ただしリーチ増加だけでは、相手のフォロワーが自社へ関心を持ったか判断できません。
| 目的 | 主指標 | 判断ラインの例 |
|---|---|---|
| 新規認知 | 非フォロワーリーチ、再生、プロフィールアクセス | 通常投稿との同条件比較で増加したか |
| 商品理解 | 保存、コメント内容、カルーセル到達 | 価格・使い方への具体的反応があるか |
| 販売・予約 | リンククリック、クーポン利用、予約 | 投稿固有の識別方法で計測できたか |
| 採用・企業理解 | 採用ページ遷移、質問DM、説明会予約 | 応募前の質問が具体化したか |
実施前7日と実施後7日でプロフィールアクセス、フォロー、リンククリックを比較し、共同投稿そのものの反応とアカウント全体の波及を分けます。インサイトの指標定義はインスタインサイトの見方で確認できます。
企業で使いやすい共同投稿の企画パターン
メーカーと販売店
商品の特徴をメーカーが説明し、売場・購入方法を販売店が補います。共同投稿だけで完結させず、在庫や取扱店舗の更新先をキャプションに明記します。
施設と出店者
イベント全体の魅力と個別店舗の見どころを一つの投稿にまとめます。地図、開催時間、雨天時対応など、来場判断に必要な情報を優先します。
企業とインフルエンサー
知名度の借用ではなく、実際の利用場面や比較基準を本人の言葉で伝えます。企業が用意した定型文だけでは、共同投稿にする意味が薄くなります。
本社と採用・店舗アカウント
ブランドの信頼と現場の具体性をつなげます。採用なら仕事内容、店舗なら地域情報など、各アカウントをフォローする理由が残る企画にします。
インスタ共同投稿のよくある疑問
投稿後に共同投稿者を追加できますか?
公式ヘルプでは元投稿者が共同投稿者を追加・削除できると案内されています。ただしアカウントやアプリの状態で表示が異なる場合があるため、公開前設定を基本にします。
共同投稿者が投稿を削除できますか?
共同投稿者はコラボから離脱できますが、元投稿を管理するのは元投稿者です。元投稿者が削除すると共同投稿者側からも消えます。
非公開アカウントとも共同投稿できますか?
元投稿者が公開アカウントであれば、公開・非公開の相手を招待できると公式案内にあります。表示範囲は元投稿者の設定に影響されます。
共同投稿とタグ付けは何が違いますか?
タグ付けは投稿内で相手を示しますが、共同投稿は承認後に共同著者として双方のプロフィールへ表示されます。
費用はかかりますか?
Instagramの機能利用自体とは別に、撮影・制作・インフルエンサー報酬・広告転用・運用支援の費用が発生します。作業範囲を分けて見積もります。
共同投稿を広告にできますか?
共同投稿の公開と広告配信は別の要件があります。ブランドコンテンツ、広告権限、素材の二次利用許諾を確認してください。
最初に試すなら何を投稿すべきですか?
期限の短い大型キャンペーンではなく、企業間の対談、店舗紹介、共同商品の使い方など、誤りがあっても修正判断しやすい企画から始めます。
一次情報:Instagramヘルプセンター「共同投稿について」。機能や表示は更新されるため、公開時のアプリ表示も確認してください。
相手選定、投稿企画、権利確認、インサイト評価を一つの進行表にすると、公開直前の手戻りを減らせます。SNS運用研究所では、共同投稿単体ではなく、プロフィールと問い合わせ導線まで含めて整理します。
監修者
魚見幸司
SEO、Web広告、SNS運用、LINE運用、LP制作、アクセス解析、コンテンツマーケティングの実務に携わる。広告代理店で当時最年少マーケティング事業部長、グローバルマーケティング会社CMOを経験。キーワード設計、記事構成、広告運用、LP改善、生成AI導入体制づくりまで、戦略と運用の両面から監修しています。
KPI設計、投稿企画、レポート改善まで、現状に合わせて改善方針を整理します。
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